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赤盤 - THE AKABAN! その1-1
ここでは赤盤についてもろもろ書きたいと思います。LPでの紹介が中心となります。2ページに分けました。
最初は"東京芝浦電気株式会社"が発売したものをご紹介します。これは珍しいかもしれません.
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歴史/製造期間/FOEVER帯情報  赤盤と東芝の製造工場 古い赤盤
赤盤とは
ビートルズの発売元である東芝が1960年代を中心に赤い素材で着色したレコードを製造しこれを"赤盤"と呼んでいます。
LPはもちろんEP、シングルでも赤盤で発売されていました。
1950年代末に開発したといわれる独自の帯電防止剤を塩化ビニールにコンパウンドし、
静電気によるほこりの付着を少なくする点が機能的な大きな特徴です。
機能に徹するならば着色しなくても良いわけですが、差別化のために赤い材料で製造したといわれています。
国内のビートルズファンには"EVER CLEAN"のロゴでおなじみで、独特の深い赤みをもった
東芝のレコードをこの名前で呼んでいたというわけです。

レコードスリーブから赤盤であるか判断するにはLPに関しては一部を除きジャケットの裏面に
下のような"EVER CLEAN"のロゴがプリントされています。しかし中にはプリントされていない物もあるため
実際にレコードをチェックしないとだめです。
またゲーフォールドスリーブの場合は内側にロゴがプリントされたりなかったりします。
   

海外では、クリムゾンレッドと呼ばれ、帯び付きのビートルズの美品は
"Scare Japanese CRIMSON RED Vinyl with OBI MINT condition"といった表現ですごく珍重されています。
物によってはUKオリジナル盤よりずっと高い値段で取引されている。

東芝EMIの歴史
赤盤を語る上で製造元の歴史も理解しておきたい。
赤盤の製造元となる東芝は1950年ごろから始まった"東京芝浦電気"(東芝)のレコード事業部がオリジンで
1960年10月1日に独立して"東芝音楽工業株式会社"となった。(当時は100%東芝の子会社)
また1971年10月に静岡県御殿場市に工場を新設し操業を開始。
1973年10月1日には本国EMIの資本参入と同時に"東芝イーエムアイ株式会社"に商号変更を実施。

1994年に至っては、資本比率がCapitol-EMI Music,Inc. 55%, (株)東芝45%になり、EMIの子会社となっていたが、
2006年に大規模なリストラを実施し、とうとう2006年12月14日に
東芝が所有している全株をイギリスEMIに売却し完全に東芝の資本から切り離され消滅しイギリスEMIの支社となった。
その後移行期間を経て、2007 年 06月30日に社名を「EMIミュージックジャパン」に改称し英国EMIグループの完全子会社となり
これで東芝電機の音楽事業部から東芝音楽工業、東芝EMIと変換した同社の歴史に幕を閉じた。


赤盤の製造期間
赤盤の製造が始まったのは1958年8月ということが確認されています。(タイトルは不明)
この赤盤は以降、特に1960年代を中心に音楽のジャンルを問わず、赤盤が製造されていたようだ。
たとえば童謡、民謡、歌謡曲、ポピュラー、ロック、イージーリスニング、フォーク、クラッシック音楽など。
このため特にビートルズ専用の限定版ではなく、ごく普通に製造されていたと思います。
ビートルズなどは黒盤の方が珍しいとされ、プレス枚数やビートルズに限らず全てのタイトルに赤盤が存在したかは不明である。
また諸先輩方にお聞きすると、高音が減衰しオーディオ的に音が良くないと言われていることから(そうは思わないが..)
わざわざ黒盤を購入していた方もいたそうだ。
1960年代は当たり前のようにあった赤盤だが1970年頃から極端に減っていく。
このことは1970年以降にEMIの資本参入が決まってからコスト削減等の合理化のためか?
ついに1973年末から全く見かけなくなった..
僕が知っていた最後の赤盤は1973年5月発売のジョージハリスンのシングル"GIVE ME LOVE"で
1973年12月発売のポールの"Helen Weel"やリンゴの"Photograph"にも存在します。

※1972年発売の"WINGS WILD LIFE"が確認されている最後の赤盤LPで、
シングルでは1974年発売のジョンの"MIND GAMES"にも赤盤があります。(情報提供:MASAさん 2005/03/14)
またReikoさんの情報によると「真夜中を突っ走れ」にも赤盤が存在するらいし(未確認)

1972年の5月頃に新品で購入した他のタイトル、"ステレオこれがビートルズだ VOL1&VOL2."も赤盤だったのですが
紛失してしまい帯の種類とかの詳細を思い出せない。ずっと後になって中古で購入した手持ちのLPで
"WHITE ALBUM"、フォーエバー帯(4400円シール)、音工レーベル&音工スリーブは赤盤でした
しかしこれはMASAさんの意見によると時期的に帯だけが入れ替えられた可能性が高そうだ。
"THE BEATLES WORLD"のmoguさんにもご意見をお聞きしましたが、これは今後の発掘を楽しみにしましょう
という結末にあいなりましたがまずFAKEに違いありません。

2006/01/27 修正
赤盤と東芝の製造工場
1971年10月に操業開始した御殿場工場以前は埼玉県の川口市の工場でレコードを製造していた。
この川口工場では赤盤専用のプレス機が設置されていて赤盤はすべてここで製造されたそうだ。
そのため川口工場の閉鎖で赤盤は製造できなくなりました。
また、
真空管アンプでのカッティングから御殿場工場から本格的にトランジスター方式に切り替わったということだそうだ。
情報提供:45RPMさん


川口工場の閉鎖時期は不明ですが通常新工場が操業を開始しても移行期間を設けることが多いです。
45RPMさんも指摘されておりましたが仮に、1973年いっぱい川口工場が操業したとすると前述の赤盤の製造時期と一致し、しかも
東芝EMI表記に印刷が切り替わる前の過渡期の価格改定シール付"FOREVER帯"などのLPもぎりぎりで
川口工場での赤盤製造時期にひっかかるようだ。 しかし真偽を確認の方法がありません。


また
川口工場の操業期間は不明ですが僕が持っている赤盤で1970年3月発売のLPにSX-68の記述があることから
御殿場工場操業以前にこの時期世界的に導入を開始したSX-68ヘッドによる新型のカッティング装置が
導入されたのは間違いないようだ。また1971年のポール・マッカートニーの「RAM」も同様に新型の装置でカッティングされている。
これらの川口工場で使用されたと思われるSX-68ヘッドの装置がトランジスタアンプか否かは不明です。



"1960 issued TOKYO SHIBAURA ELECTRIC CO. LTD., THE AKABAN"
写真は最初期と思われる、東京芝浦電気が製造した赤盤です。
どす黒い赤色なのに透明感がある独特な色合いだった。

enlarge(1600×1200)
"1986 issued TOSHIBA EMI LTD. RED Vinyl"
写真は1986年に発売されたUKカッティング仕様のモノラルミックス盤。東芝EMI製です。
色が付いているだけで帯電防止剤は混入されていない。色も明るいクリアー。

この着色レコードは1978年頃から1986年にかけてこのシリーズ以外にも限定発売され、赤盤とは言わない別物です。
enlarge(1600×1200)

「赤盤の思い出」
たまち

僕の場合、世代的に赤盤の全盛時期は全く知らない。ビートルズを聴き始めたのが1971年末頃なので
当時購入したレコードはほとんどが黒盤であった。
唯一、手に入れた"ステレオこれがビートルズだ VOL1."、"ステレオこれがビートルズだ VOL2."がアップル盤ながら
唯一の赤盤だったがそれも友人に貸したまま行方不明になってしまった。
当時、中学生だった僕は赤盤の存在を知らず、手にしたとき他のLPより幾分重量があり、やけに赤っぽい色がしているのに
気づいてレコードを照明にかざして眺めていたのを思い出だします..残念!

諸先輩方の当時はいかがでしたでしょうか?

PARLOPHONE(遼)さん
中学に入ると、吹奏楽部の耳の肥えた連中が、「赤盤は音が悪い、クラシックのレコードはロンドンが音がいい」
などというものですから、ビートルズのシングル盤もわざわざ黒い盤を探して買ってました(笑)

MASAさん
当時赤盤は黒盤より音が悪いというのは一部で言われていましたが、
私の場合はやっぱりあのキレイな色に魅せられて、赤盤をわざわざ探して買っていましたね。
ただ、私がビートルズを集めるようになった70年代はじめには赤盤は少なくなっていてなかなか巡り合えませんでした。
それでも根気よく探せば比較的楽に手に入りました。見つけた時は「やりぃ〜!」という感じでした(笑)。
ただ、私は当時から輸入盤中心で集めていたもので、赤盤は少ないです。
結局新品で買えた赤盤はCapitol編集の「SECOND ALBUM」、すでにアップル・レーベルになっていた
「レディ・マドンナ」のシングル、ウィングスの「マイ・ラブ」のシングルくらいで、
それ以外は後から中古で買ったものばかりです。

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ビートルズ発売前の赤盤
ビートルズ国内デビュー前、LPでいうと1964年4月5日に発売された
アルバム"MEET THE BEATLES!"以前に発売された赤盤をご紹介します。


"SECRET LOVE" 1960年頃発売
東京芝浦電気レコード事業部時代に発売されたLP。作者はロジャーウイリアムズ。
内容的にはイージーリスニングでリチャードクレーダーマンと同じようなもの思っていただくとわかりやすい。

"SECRET LOVE front sleeve"
薄手のスリーブでコーティングはない。

"Back sleeve"
おなじみの上下折り返しつきスリーブ。
このライナーノーツ入りの基本レイアウトは1972年頃までの新譜で引き継がれている。

東京芝浦電気の製造クレジットがある米国"KAPP"レーベル。

パラフィン製オリジナルのインナースリーブは残念ながら一部破けて消失。

"Record A side"
40年以上前のステレオLPですが、音もしっかり出ていてあらためてアナログ盤の良さが実感できる。

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東京芝浦電気のロゴ
東京芝浦電気が製造したレコードのロゴなど.
"東京芝浦電気株式会社"
これはインナーにプリントされています。
スリーブ裏面にもプリントされています。
この古めかしい書体が何ともノスタルジック
EVER CLEANの効能
当時は帯電防止効果の従来製品との比較写真もインナーにプリントされていました。
たばこの灰による実験写真など。これは説得力がありますね。

EVER CLEANのロゴ
このロゴはビートルズファンにもおなじみ。特に登録商標というわけではないようです。

東京芝浦電気が当時扱っていたレーベル。おなじみのCapitolはありますがOdeonはプリントされていません。
Odeonレーベルはビートルズ以前にこのレコードが発売された当時の1960年ではすでに
クリフリチャードやシャドウズで使用されていたそうです。(情報提供:MASAさん)

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