【Starange DISC】

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Let It Be  (USA? FAKE)

米国盤、ゲートフォールドカバーの"Let It Beですが、これは "かなり"変です。
ジャケット、レーベルデザインはカット盤であることを除いて一見米国盤のそれとだれもが思いますが
よく見るとジャケットやレコードの材質は最悪だし全曲とおしてひどいノイズがひどくあり、盤の材料も含めて最悪です。
この盤は"カウンターフィット"と呼ばれていて、音源をオリジナルレコードからおこした偽造品です。
昔、大手レコード店の輸入盤コーナーに普通に置いてあり、"本物の The Beatles Again"と一緒に購入しました。
中学生のときに国内盤よりずっと安い(たしか千二百円ぐらいだった)この盤にだまされてしまいました。
他の米国盤同様にラップで包まれていましたし...
このインチキ盤は長くBeatlesを聴いている方にはおなじみかもしれません。
"BEATLES PRICE GUIDE"によるとこのFAKEは1971年頃〜1975年まで製造されていたそうです。
また同書によるとAbbey Road"にも同じような偽者があるそうですが管理人は見たことがありません。

【stereo 】
推定製造日
unkown manufacture AR34001(JS17500)  1972年頃
資料:"THE BEATLES PRICE GUIDE FOR AMERICAN RECORD"

☆クリックすると拡大画像が表示されます。
まずは本物とにせもののジャケットの特徴、比較をしてみましょう。
"Genuine"
本物
"FAKE-1"
僕が所有しているにせものはジャケット、写真の質が悪い..
しかもカットアウト盤(左下がカットされている)
今でもどうどうと中古レコード店で"Let It Be カット盤"という扱いで同じぐらいの値段で販売されています。
本物は意外と店頭では見かけませんね。
"FAKE-2"
タコ星人さんが所有している物は右下がカットアウトされています..
僕のと違って色が薄めで本物に近い感じですが画質が悪いです。
"Genuine CUT OUT"
しかし本物でもカットアウト盤が存在するので注意が必要です。(左上がカット)
しかも500円で手に入れた物は擦り切れてぼろぼろです(笑)
"Jacket detail"
にせものは背表紙の折り返しが大きくずれています。
下がにせものです。
"Genuine & FAKE CUT OUT"
左がFAKEです。
"MATRIX"
本物には今のところマスタリングスタジオの"BELL SOUND"の刻印と
Sam Feldmanというベテランエンジニアのサイン"sf"があります。
右端の"I AM"はCapitpolのプレス工場の記号でペンシルベニア州スクレントン工場製。
僕が所有している3枚のうち2枚はこの工場ですが残りの1枚はワイングラスを横に寝かした記号の
ウインチェスター工場でプレスされた物でした。

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"FAKE1"(たまち所有のもの)
Varnish coated FAKE front FAKE back FAKE red Apple label

ジャケット左下がカットされているのが特徴です。写真も汚く、レーベルの色が薄いです。
本物は下の写真のようにジャケットも鮮明でレーベルの赤が濃くきれいです。"Bell Sound"の刻印も存在します。

"Genuine"
Vanish coated genuine front Genuine Mastering by Bell Sound Genuine red Apple label

同じくだまされた人は名乗り出て欲しいものです。

所有されている方から申告がありました.. 
donjiさんとミスター・タコ星人さんです。
勇気ある申告ありがとうございました。(2005/01/30現在 管理人も含めて3名です)

donjiさんもおっしゃっていましたが1972年当時も管理人の行きつけのレコード屋(あえて古い表現)では
正規の物はまったく見かけなかった記憶があります。おそらく販売店もだまされていたのでしょう。

●判別方法 2005/01/30
@トレイルオフ
本物は有名なMatering studioの"Bell sound"の刻印があるのでここをチェックすればわかります。
偽物にも"Ronny and Specter"の手書き文字が存在しますが薄くて目立たない。
Aジャケット
偽物のほとんどはフロントの左下がカットアウトされている。
偽物は印刷がきたない。ただし本物でも表面にダメージがあると判別しにくいです。
カットアウトされているものは避けるのが無難です。
Bレーベル
これもジャケットと同様に並べて比べないとわかりにくいですが偽物は色が薄いです。
まだいろいろありますがわかりやすいところは以上です。

●別のFAKE 2005/02/04
ミスター・タコ星人さんが所有されている物は管理人のものと違うタイプであることがわかりました。
ジャケット盤質とも僕が持っている物よりFAKEの完成度高い(笑)
"PRICE GUIDE"に記述されている内容にこちらの方が近いのでむしろ僕が所有しているものが別のFAKEかもしれません。
ご好意により画像を提供していただきました。

Varnish coated FAKE front FAKE red Apple label

ジャケットは本物に近い感じですが色が薄めです。レーベルも同じくやや薄め。管理人所有のものとカットアウトの位置が違います。
また右側周囲の白っぽくむらになって見える部分はタコ星人さんによると印刷でプレスむらを再現しているそうです。(笑)

こちらは右下がカットされています。

2005/03/05
下の画像はタコ星人さんのA面のMATRIXですが良くできています。特に"JS 17500"の 
原盤番号だけみると本物そっくりです。僕のFAKEも同じ刻印がありますがかなり薄いため撮影ができません..
FAKE "I AM" FAKE "JS 17500"
下の画像は有名な"Phil Roney.."のFAKEのサインです。
enlaege

管理人のFAKEと同様に"Bell Sound"の刻印はありませんが、手書きの?"I AM"刻印があります。
音に関してもスクラッチと曲間で、派手にノイズが入るということで管理人と同じ。
こちらも盤おこしをマスターとして製造されたようです。
ジャケット、MATRIXのFAKE度はこの盤の方が高いです。(笑)

今のところ"BEATLES PRICE GUIDE"の記述どおり、"Bell Sound"刻印がないものを
FAKEと判断してもよさそうです。

昔、米国盤の音は粗悪という評判が立った記憶がありますが、この変な盤のせいだったかもしれません。

"参考資料"
"THE BEATLES PRICE GUIDE FOR AMERICAN RECORD"
この記事を書くにあたってこの本を参考にしました。
1990年頃に購入し以降米国盤を購入する時のリファレンスとして使用しています。
1972年に購入したFAKEはこの本で存在を知りました。

左がペパーバック版の姉妹誌、右が"PRICE GUIDE"
おまけで7インチのインタビュー?レコードが同梱されています。
タイトル/レーベルタイプごとの発売時期の記述が特に◎です。
米国で発売されたレコードのレーベル、インナースリーブ
プレス工場の判定方法などが詳しく解説されているお勧めの本です。

Capitol Recordsはむろん、VEEJEYやATCOレーベルも
掲載されています。
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